絶対音感が加齢とかいろいろによって揺らぎまくっている話

久々に告知ごとも何もなくただただつらつらと書くだけのブログをば。

私の耳と音感のことを書きます。

 

私には絶対音感があります。

自分自身で「音階わかってるぞ〜」という自覚があったのは小学校低学年の頃で、これを親に気づかれてどうやらこれは誰にもあるわけではないらしいことを知ったのが中学年くらいの頃。

あらゆる音階のある楽器の音、響きの良い打撃音(鐘の音とか食器を叩いた音とか)、その他クラクションやブザーなどの音はだいたい音階がわかる日常を子どもの頃から過ごしております。

 

しかし最近、これ、全然「絶対」ではないな、と気づくことがありました。

 

実のとこ、ここ丸々四日間くらい、あらゆる音が半音弱ぐらい高く聞こえる現象に悩まされていました。

過去にもそういうことは何度かあったのですが、今までは元々体調が悪くて薬を飲んでいる時や、徹夜で作業していて疲労困憊のときばかりだったので、一晩寝たり体調が回復すると元通りになることが常でした。

それが今回、熱もないし薬も飲んでいないし睡眠もある程度はとっているのに寝ても覚めても治らないままだったのです。

 

最初に気づいたのはソシャゲ中でした。

ゲーム中に、ピアノの音がポーン…と鳴るような静かめのBGMがあるのですが、その音がいつもと違うのです。

あれ??音変わった???と違和感を覚えつつ、最初はそういうアプデか???と思っていました。

 

しかし、これがやっぱりおかしい。

いつも見てるYouTuberさんの動画のBGMもいつもより音が高い。

家電から鳴るあらゆる電子音もいつもより高い。

さらには採譜するのにMIDIを入力しようとして、ピアノ音源の音程がおかしく聴こえる。思わずヘルツ数を確認するけれど、設定は特に変わっていない。そしてそのまま自分が認識している音階を入力しようとすると、原曲と半音ズレる。

 

アア〜これ体調悪い時のやつだ〜と最初は思っていたのですが、これが翌日も、翌々日も続く。

三日続いたあたりで「音が高く聞こえる」といったワードで検索してみたのですが、同じ症状に悩まされた方々のブログなどがヒットしました。

そしてその中に、「加齢によって音の聞こえ方が変わる」という背筋の冷たくなるような記述が……

 

試しにスマホにチューナーアプリを入れてみて、そこに「私の思う440Hz」の音でアーーーーと声を吹き込んでみました。

と、チューナーは私の思う数字より50セント近く低い数字を指すのです。

嘘やろ!!壊れてない!?!?と往生際悪く電子キーボードのスイッチを入れて、Aの音を鳴らしてみるとチューナーは440を指すわけです(そしてその音は私にはかなり高く、B♭にほど近い音に聴こえている)

これを目の当たりにしたとき、自分の中で「あー、こういうことなのかぁ」という納得と、今まで見えてきた世界が突然変わってしまったような寂しさの混じったなんとも言えない感情が起こりました。

「絶対」はずっと「絶対」であってほしいと思いつつ、自分もいつか耳が遠くなったり認知がおかしくなる時が来るかもしれないというのは知っていたわけで、「絶対」なんてどこにもないんだなあ、と。

 

感傷を覚えつつ、これはこのまま治らない場合今後どうしたらいいかを考えなくてはいけない。

音を相対的に比較することはできるので採譜や耳コピはまあなんとかなりそう。

作曲も問題ないだろうけど、自分の認識している音とリスナーが聴き取っている音が違う可能性は今後頭の片隅に置いておいた方が良さそう。

この状態でカラオケ精密採点したらどうなるかな???

合唱はもういよいよキツいかもしれない。悲しい。

待てよ??聴こえ方が変わってしまったその12音階を新たに12音階として記憶しなおせばなんとかなるのでは???

 

……と、いろいろと考えを巡らせて、電子キーボードの音階をしばらくじっくり聴いたり、チューナーに声を吹き込んで針が真ん中を指す音を確かめたり、お風呂中に「ドレミファソラシド」を半音ずつ上げて歌う移動ドの練習をしてみたりして、案外なんとかなるんじゃね??知らんけど!!と少し前向きになり、

その晩ポケスリでスコア100点満点の睡眠をとったら、翌日かなり元通りに近くなっていました。

(思えばここ数週間スコア80以下が続いてた)

(でもまだ今も30セントくらいズレてるっぽい)

……不安定すぎない???

 

昨年の秋頃、熱を出した拍子に片耳が水に浸かったように音が篭って聴こえづらくなる、軽めの突発性難聴のような症状も出ていた(これはステロイド剤を処方されて聴力完全回復確認済み)ので、おそらく体調やら加齢やらで「絶対」が揺らぎまくっているんだなあ……と切ない気持ちになりました。

こんなに不安定だともはや大体音感とか概ね音感とかの呼び名の方が相応しい感じがします。

 

そんなこんなで、自分の感覚は絶対と驕らずに、定期的にキーボードを触ってみたりして音を確認しながら音とのお付き合いを続けていきたいなあと思った次第です。

そして、こんな音感保持者の加齢の悩みなんて、こうしてブログなどで個人のことを簡単に発信できるようになったからこそ少しずつ可視化されているのであって、もしかしてまだあんまりオープンな情報がないのでは??と思ったので今後もまた何この音〜!?!?ととなることがあったら記録を残したいと思います。

 

音そのものは変わらず聴こえているし、耳コピや採譜も原曲とちゃんと比較できるので、音楽活動は何も問題なくむしろさらにバリバリ続けていく所存なのでよろしくお願いします!!

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